イルミネーションデザイナーの想い|千葉友也

京都を拠点にイルミネーションをデザインするデザイナーのブログ。

【映画】だれも知らない建築のはなし×ALPHAVILLE Architects ゲストトーク

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だれも知らない建築のはなし

建築を学んでいた僕は、この映画の情報公開と同時に、これは観に行くしかないと思い、京都での上映を待ちわびていた。磯崎新以降の、野武士世代である安藤忠雄伊東豊雄の世界デビューとなったP3会議。当時から30年を経て、今も尚、世界のトップに君臨し続ける、建築家たちのインタビュー形式の映画。

ia-document.com

 

ピーター・アイゼンマンレム・コールハースのインタビューは、建築をキーにした、人間模様にもうつる。彼らの建築を見てきた僕にとっては、ここまでの作品を見る以外は、その人たちの時代背景やそのプロジェクトに至った経緯等を改めて知ることができたのは、大変勉強になる映画でした。

 

今は、僕自身は、建築家ではなく、デザイナーとして活動していますが、建築界の未来について、少し考えさせられるような映画でした。いわゆる、野武士世代(安藤忠雄伊東豊雄高松伸、...etc)の後の世代。今、30代半ば〜40代以降の世代が、今後どういうコンセプトや諸条件の中、この世に何を発信していくのかがますます注目されるように思えます。住宅から公共施設までと、その地域にその後数十年も生きていく建築を、どれだけ想い、考え、形以上のものを提案し、実現させ、地域社会、日本と共存させていくか。おそらく、もう何年も前から、「ただその土地に建てました。」では、終わらなくなってきていると思います。その建築が、周辺地域、周辺住民にどれほどの心の影響を与え、それが時間が過ぎると共にひとつの時代の一部として影響を与えていくのか。。。建築は、そこまでの大きなプロジェクトであると僕は思います。

 

改めて、この映画を観てる間、観た後にふとそう思いました。これは常々思い続けていることですが。

 

建築を勉強し、今も建築とはつながり続けている僕ですが、これからも建築はずっとつながり続けていくだろうと思います。

 

ALPHAVILLE Architects ゲストトーク

さて、上映後にゲストトークで、世界でもご活躍されている一級建築事務所「ALPHAVILLE Architects」の竹口氏、山本氏が登壇されました。様々なトークをしていただいた後、ロビーで再会。もう10年以上振りでしょうか。覚えていてくださり、「食っていけてるか?」という言葉もかけていただきながら、しばしロビーでお話を。もっとお話したかったのですが、僕には別件がありましたので、お別れを。また近いうちに、事務所にも顔を出してみようかと思います。

 

a-ville.net

 

最後に

建築からスタートし、内装設計、展示会ブース&会場設計、看板サインプラン、商品企画、販売戦略、それに伴うロゴやカタログ、WEB製作。。。もちろん、イルミネーションのデザインもさせていただいています。今思えば、色々なことを経験してきているのだな、と。そして今からもひとつひとつを大切に。

 

昨夜は、大文字の送り火。これで京都の夏は、今年も終わりだな、と感じた夜でありました。