イルミネーションデザイナーの想い|千葉友也

京都を拠点にイルミネーションをデザインするデザイナーのブログ。

イルミネーション・トンネルの先には・・・

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トンネル(回廊)

 

トンネルってなんだかワクワクしませんか?なんだか、出口に行った時、何があるんだろう?って。

 

車で移動中にトンネルがあったり、電車でトンネルがあったり。幅に比べて、ずーっと長いのがトンネル。

 

トンネルは、古くから世界中に作られてきました。日本でもけっこう多くトンネルはあるそうです。そんな日本でもよく見かけるトンネルは、イルミネーションでもよくご要望が多くありますし、実際、各地でイルミネーションの様々なトンネルを見かけます。

 

写真は、とある場所にあるイルミネーションのトンネルです。色は、ゴールド色。シンプルにゴールド色でトンネルを作っています。これがある場所は、このトンネルがスタート地点に設置することで、「次はどんなイルミネーションがあるんだろう?」「どんなイルミネーションスポットだろう?」って、このトンネルを歩いている間に、ワクワク感がどんどん増える狙いがあったのではないかと推測しています。

 

大きな会場で、トンネルをどこに設置するかというのは、会場の全体構成、導線設計にも多く関わってきます。来場される方の「心の動き」を、トンネルやイルミネーション等の様々なスポットを作ってあげることで、体感してもらえるような構成をまとめていくと、より楽しんでいただけるのかな、と思います。

 

光り(イルミネーション)のトンネルで、有名なところでは、3年連続で全国イルミネーションランキング1位の「なばなの里」ですね。

圧巻の長さ、イルミネーションの数。「なばなの里 イルミネーション」は、5/8まで開催中です。また行こうかな〜。他にも行きたいところいっぱいあるなぁ〜。

最近は、各地で大型イルミネーションスポットがありますので、みなさま、イルミネーションをお楽しみくださいませ。

 

さて、今年も年初からイルミネーションだったり、他のデザインお仕事も進めております。

 

もうすぐバレンタイン。バレンタインにイルミネーション。

春には、スプリング・イルミネーション。

夏には、サマー・イルミネーション。

秋には、ハロウィン・イルミネーション。

冬には、クリスマス・イルミネーション。

 

季節にあわせて。又は、それ以外にも、様々なイルミネーション展開が、これからも続きそうです。

そんなイルミネーションへ導く、ワクワクするトンネル、その先のことを考えてみます。

 

がんばろ。

 

【ご提案について】

2016年 新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 
今年は、申年。僕は年男なので、今年は、
縁起もよく、楽しく、今まで以上に良い仕事をしたいと思っております。
イルミネーションを中心に、デザインを通して、ひとりでも多くの方々が、
幸せに、喜んでいただけるようなデザインをしていきたいと思います。

2016年は、「丙申(ひのえさる)」です。
「形が明らかになってくる」
「実が固まっていく」
これまで日の目を見なかったことが形となって現れて来る年らしいです。
これまでの頑張りが形になっていく。

そういう一年になると言われています。
まあ、良い様にとらえて、
「頑張ってきた人の努力が形になっていく年」と思って、何事にも取り組んでいきたいと思います。


皆様、今年もよろしくお願いいたします。

2016.01.05

イルミネーションツアー2015<01>

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(表参道ヒルズ)

 

 

もう早いもので、今週には、2015年のクリスマスですね。

(特に何も予定はないのですが、どうしてもクリスマスやイルミネーションとなると、気になります。。。w)

来年を迎えると、僕は年男です。(年齢は、ご想像にお任せいたします。)

 

というわけで、

 

年男になる前に、年男前のイルミネーションデザイナーが、東京のイルミネーションや美術館、商業施設、展覧会、有名建築等を見に行ってきました。この投稿記事では、ほんの一部。ほんの一部のみを、写真UPしています。また、追々。

 

都内の、ある場所のイルミネーションを、デザインのお手伝いさせていただいてて、それをまずは撮影することを基本にスケジュールを組み、朝からイルミネーションの点灯時間が終わるまで、みっちり歩きまわるツアーとなりました。4日間フル回転は、さすがに疲れましたよ。。。

 

一枚目の写真は、表参道ヒルズのクリスマスツリー。ホワイトとブルーのシンプルなイルミネーションツリーがキラキラと輝いていますね。表参道ヒルズファサードと、とてもマッチしています。造作的にも、中央をミラー面にし、LED球を反射させて、球数を更に多く見せる工夫がされていますね。

 

もちろん、ヒルズ内のクリスマスツリーも、しっかり見てますよ。

 

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こちらは、表参道にある、「アニヴェルセル表参道

フランス語で「記念日」を意味するアニヴェルセル。結婚式場とカフェ&レストランがあり、何年も前からイルミネーションをされています。

 

表参道を歩いていて、残念だったのは、あの表参道の街路樹がイルミネーションで全部キラキラと輝いているのをイメージして行ったのですが、一部だけ点灯して、他は点いていませんでした。。。施工業者の方が来られていたので、きっと何か不具合でも出たんでしょうかねぇ。。。

 

 

さて、東京ミッドタウンにも。

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メインは、これになります。ミッドタウンでは、他にもクリスマスツリーや街路樹も点灯していて、敷地全体がクリスマスイルミネーションで、賑わい、若いカップルや女性達が記念写真をたくさん撮影していました。

 

表参道ヒルズでも、他に行ったところでも、みんな楽しそうでした。光や動くもの、わかりやすかったり、驚きがあったり、何か五感を刺激するものというものは、少しでも人の心の中に入っていくんだな、と常に思っていることですが、改めて思えました。

 

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この日の最後に、ホテル近くの街路樹を。クロスフィルターで撮影。

 

この街路樹も、「イルミネーションが光ってるだけでしょ?」って、思われることもあるかもしれませんが、そんなことはありません。

プロ側からの目からかもしれませんが、どの色を選ぶのか、どういう光り方のLED球を選ぶのか、この樹木に対して、何球付けたら良いのか。どう取付けて、樹木にも負担を与えずに、キレイに見せるのか。。。1本の樹木に対しても、色々と想像や考えることというのは、あるのです。

 

もちろん、オリジナルのフレームワークで光を作るのも、ひとつのデザイン。ただ、こういう街路樹1本でも、何気ないデザインをすることも、イルミネーションデザイナーの役割のひとつでもあります。

 

来年も、全国各地のイルミネーションのデザインしたいなぁー。

「心に残る空間」をデザイン

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「心に残る空間」をデザイン

僕は、デザイナーとして約20年程続けてやってきました。それは、当然まわりの方々のサポートがあってこそ。そして日々の自分を高める意識を持つこと。それの積み重ねで、今日までやってこれたような気がします。

 

イルミネーションのデザインを主に、内装・インテリア、展示会ブース、イベント会場構成、サイン、商品企画、グラフィック、WEB等をほぼ、独学でやってきました。まだまだなところは、ありますが一通り経験させてもらった気がします。

 

その経験していく中で、自分の中で色々と思うことは多々あり、辿り着いた答えは、これかなと今は思っています。

 

「心に残る空間」とは、形がある造形物、無形物全てで、その空間全体を創っていくことで、その空間に訪れる方々に、一瞬で見ても、その空間にしばらく滞在して感じることでも、その方々の心の中に残るような楽しい気持ちになる印象を与え、その方々の心の中では、その後の人生において、「ああ、いつのどこのイルミ、誰誰と一緒に行って楽しかったなぁ。」や「キラキラしてたり、かわいかったり写真撮っていい思い出になったなぁ。」と、良い思い出となることを目指しています。

 

それは、大きな施設、小さな施設は関係なく。

 

「イルミネーション」といっても、ただLEDを光らすだけのものもあれば、しっかりとしたコンセプトを作り、それに沿ってイルミネーションと何かを組み合わせたりもします。特に、デザイナーとしては、コンセプトを作り、その施設の空間内に、「別空間」を作り出し、わかりやすく、そして少しの驚きを感じてもらい、人々の心に残る思い出を作ることを自分のデザインの指針としています。

 

イルミネーション等のイベントは、建築のように何十年もその場に残ることはありません。大体その年その年で、変化していくものです。そういうもののデザインをしている分、「心に残る空間」のデザインを心がけているのかもしれません。

 

そして、「人を笑顔にする」デザインも心がけています。それは、例えば、イルミネーションの点灯式で点灯する時の人々の心の中からの、声が聞こえる時に笑顔を見せてくれます。

笑顔になり、記念撮影をしたり楽しんでいただく。。。そしてその施設内や近くで食事を楽しんで、家に帰るまで。。。

 

それはもう、「心に残っている」のです。

そして、その後、何年か経った後でも心の中には、思い出として残るのです。

 

まあ、長々と少し真面目なお話をしてきましたが、これからもイルミネーションのこと、空間デザイン、グラフィックデザイン等のこと、その他のこと色々と、またフラッと書いていきたいと思います。

 

デザインのご依頼について

デザインのご依頼を承っております。下記サイトより、お問い合わせページでお問い合わせしていただくか、当BlogやSNSからもお声かけていただければ、と思います。

LIBRE DESIGN KYOTO

www.libre-kyoto.com

Twilight Fantasy 光が奏でる水のハーモニー - 大阪ステーションシティ(JR大阪駅)|イルミネーション

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Twilight Fantasy 光が奏でる水のハーモニー - 大阪ステーションシティ

JR大阪駅 5階 時空の広場で点灯しているイルミネーションです。今年のコンセプトは、「光が奏でる水のハーモニー」だそうです。照明演出と組み合わせたイルミネーションを楽しめます。

 

アクアハープ

天井に吊っているイルミネーションは、「アクアハープ」といい、光のハープがイルミネーションとその光を受ける糸カーテン<ストリングカーテン>とで、色変化を楽しむことができます。

 

糸カーテンの<ストリングカーテン>は、普段はインテリア、ショップや展示会等イベント会場等の装飾に使われることの多いものですが、今回はイルミネーションとの組み合わせです。

 

www.strings-curtain.com

 

 

アクアポール

下にある、水の支柱をイメージしたポールです。このポールは、内部にイルミネーションを入れてあり、この支柱の柔らかな素材感を活かした幻想的なポールに仕上がっています。

 

この柔らかな素材感の素材は、伸縮性のある生地<ストレッチフォルム>という材料です。伸びる生地で、下地材や縫製によって、様々なカタチを表現できるものです。内部行灯にしたり、印刷も可能なのでグラフィックの演出もできます。また、映像をうつすスクリーンとしても利用できます。大変、面白い素材。これでクリスマスツリーなんか作ってみたりもしてますよ、僕。

 

<ストレッチフォルムWEBサイト>

http://www.stretchforme.com/

 

このように、イルミネーションだけでの演出方法以外に、他材料との組み合わせにより、装飾演出の幅が広がります。

何気に、これって〜って見てたら、どうやらこの材料を使ってるようです。

 

大阪ステーションシティのイルミネーションは、

開催期間:2015年11月4日〜2016年2月14日

開催場所:5階 時空の広場

点灯時間:17:00〜23:00

 

 

ちょっくら、色々な場所に出没しようかと思っています。イルミネーションのあるところに僕。視察にまわります。

 

見かけたら、またお気軽にお声かけくださいませ〜。